電卓のM+・M−・MR・MC(MRC)の使い方
M+は「メモリーに足す」、MRは「呼び出す」、MCは「消す」。例題の押し順を、記事の中の電卓で再生しながら覚えられます。
公開 2026-10-13 文 柿本 和麻

使い方の型:MC → 式 M+ → 式 M+ → … → MR。例:198円×3+248円×2 は MC 198 × 3 M+ 248 × 2 M+ MR = 1,090円。画面の「M」はメモリーに数が入っている印で、MC(MRCを2回)で消えます。
この記事で使う電卓です。M+・M−・MR・MC・GT が付いています。下の例題にある「この押し順を電卓で再生する」を押すと、この電卓のボタンが順番に光って、同じ計算をしてみせます。もちろん自分で押して試すこともできます(キーボードの m で M+、Shift+M で M−、g で GT)。
電卓のM+・M−・MR・MC・MRCとは(メモリー機能の意味)
電卓のメモリー機能は、計算の答えを電卓の中の「箱」にためておく仕組みです。この箱を独立メモリー(またはただのメモリー)と呼びます。画面に出ている数とは別に、もうひとつ数をしまっておける場所があると考えると分かりやすいです。
ふつうの電卓は、画面の数を使って次の計算をするので、「198×3」と「248×2」を別々に出して、あとで足す、という計算が苦手です。紙に書きうつして足し直すと、写しまちがいが起きます。メモリー機能を使うと、ひとつ目の答えを箱に入れ、ふたつ目の答えも箱に足し、最後に箱の中身を呼び出すだけで合計が出ます。途中の答えをメモしなくてよいのが、いちばんの良さです。
| ボタン | 読み方・英語 | はたらき |
|---|---|---|
| M+ | メモリープラス(Memory Plus) | 画面の数(式の途中なら、その答え)をメモリーに足す |
| M− | メモリーマイナス(Memory Minus) | 画面の数(式の途中なら、その答え)をメモリーから引く |
| MR | メモリーリコール(Memory Recall) | メモリーの中身を画面に呼び出す。中身は消えない |
| MC | メモリークリア(Memory Clear) | メモリーの中身を消して0にする |
| MRC | メモリーリコール・クリア | 1回押すと MR、2回続けて押すと MC。ボタンを1つ減らした形 |
| RM / CM | リコールメモリー / クリアメモリー | シャープでの呼び名。RM=MR、CM=MC と同じ |
| R・CM | リコール・クリアメモリー | シャープの一部の機種。1回で RM、2回続けて CM(MRC と同じ) |
| GT | グランドトータル(Grand Total) | 「=」で出した答えが自動でたまる別の箱。押すと総計を出す |
| MU | マークアップ(Mark Up) | 原価と利益率から売値を出すキー(実務電卓の一部)。メモリーとは別の機能 |
| MS | メモリーストア(Memory Store) | Windowsの電卓など。画面の数をメモリーにそのまま入れる(足すのではなく上書き) |
「電卓 m」と検索されることも多いのですが、ボタンの「M」はすべて Memory(メモリー=記憶) の頭文字です。M+ は「記憶に足す」、M− は「記憶から引く」、MR は「記憶を呼び出す」、MC は「記憶を消す」と読みかえると、もう迷いません。
MRCとは? 1回押しと2回押しのちがい
MRC は MR と MC をひとつのボタンにまとめたものです。カシオの小型の電卓などに多く、キヤノンの取扱説明書では「リコールメモリ/クリアメモリキー」として「1回押すとメモリ内の数値を呼び出します。2回続けて押すとメモリ内の数値をクリアします」と説明されています。
- 1回押す … メモリーの中身が画面に出ます(MR と同じ)。中身は残ったままです。
- 2回続けて押す … メモリーの中身が0になり、画面の「M」が消えます(MC と同じ)。
「続けて」がポイントです。MRC を1回押したあと、ほかのボタン(数字や+など)を押してからもう一度 MRC を押しても、それはまた「1回目」として呼び出しになります。消したいときは MRC を2回、間をあけずに押してください。合計を出したくて MRC を押したのに、うっかり2回押して合計が消えてしまう、というのがよくある失敗なので、合計を見るときは1回だけと覚えておくと安心です。
M+とM−は「=」の代わりにもなる
多くの電卓では、式の途中(「198×3」のように=を押す前)で M+ を押すと、まず答えを出してから、その答えをメモリーに足します。キヤノンの説明書では M+ を「メモリプラスイコールキー」と呼んでいて、名前の中に「イコール」が入っています。つまり M+ は「=」と「メモリーに足す」を一度にやるボタンです。このくわしい話は「「=」を押してからM+?」で説明します。
電卓のメモリーボタンの名前はメーカーで違う
同じはたらきのボタンでも、メーカーや機種によって書き方が変わります。手元の電卓にどのボタンがあるかを先に見ておきましょう。下の表は、公式の取扱説明書やサポートページに書かれている呼び方をもとにまとめたものです。
| メーカー・アプリ | 足す・引く | 呼び出す | 消す | 全部消す(ご破算) |
|---|---|---|---|---|
| カシオ(実務電卓など) | M+ / M− | MR | MC | AC(独立メモリーは消えない) |
| カシオ(小型の電卓など) | M+ / M− | MRC(1回で呼び出し、2回で消去) | AC | |
| シャープ | M+ / M− | RM | CM | CA(メモリーも消える) |
| シャープ(一部の機種) | M+ / M− | R・CM(1回で RM、2回で CM) | CA | |
| キヤノン(例:HS-1200TL) | M+ / M− | リコールメモリ/クリアメモリキー(1回で呼び出し、2回で消去) | CA(メモリーも消える) | |
| iPhone「計算機」 | m+ / m− | mr | mc | AC(関数電卓の画面で使う) |
| Windows「電卓」 | M+ / M− | MR | MC | C(MS で上書き保存もできる) |
| この電卓オンライン | M+ / M− | MR | MC | AC(メモリーは消えない) |
同じメーカーでも機種によってボタンの組み合わせは違います。正確なはたらきは、お使いの機種の取扱説明書で確かめてください。
とくに気をつけたいのが「全部消す」ボタンでメモリーが消えるかどうかです。カシオの取扱説明書(MP-12R)には「独立メモリーに記憶した数値は AC を押しても消去されません」とあります。一方、シャープの CA は「GTメモリー、メモリーの内容を含めて、電卓内をすべて消去」し、キヤノンの HS-1200TL も CA で「メモリも含めたすべての計算をクリア」します。同じ「全部消す」でも、メモリーが残る機種と消える機種があるわけです。
電卓の画面の「M」表示の意味と消し方
電卓の画面の左上や左はしに小さく「M」と出ていたら、それはメモリーに0以外の数が入っているという印です。故障ではありません。M+ や M− を押したときに点き、メモリーが0に戻ると消えます。
「M」が出ているのに気づかず次の計算で M+ を使うと、前の数に足されてしまい、答えが大きくずれます。新しい計算を始める前に、画面に M が出ていないかを見るくせをつけましょう。
「M」の消し方(電卓 m 消し方)
| 電卓のボタン | 消し方 |
|---|---|
| MC がある | MC を1回押す |
| MRC がある | MRC を2回続けて押す(1回目で中身が出て、2回目で消える) |
| CM がある(シャープ) | CM を1回押す |
| R・CM がある(シャープ) | R・CM を2回続けて押す |
| どれでも消えないとき | CA(シャープ・キヤノン)でまとめて消す。または中身を MR で出し、同じ数を M− で引いて0にする |
もうひとつの方法として、メモリーの中身と同じ数を M− で引くと、メモリーは0になり「M」も消えます。たとえば MR で 1,148 と出たら、そのまま M− を押せば 1,148−1,148=0 です。MC が見つからないときに使える小技です。
電卓の電池が切れかけていると、メモリーの中身が変わったり消えたりすることがあります(カシオの取扱説明書にも注意書きがあります)。大事な合計はメモリーに入れっぱなしにせず、紙やパソコンに控えておきましょう。
電卓のM+の使い方を例題で(押し順つき)
ここからは、よくある5つの場面で、ボタンを押す順番を1つずつ見ていきます。どの例も、はじめに MC(MRC なら2回)と AC を押して、前の数を消してから始めます。表の「画面」はそのボタンを押したあとに画面に出る数、「メモリー」は箱の中身です。
例1 買い物の合計と値引き(M+ と M− の使い方)
式:198×3 + 248×2 + 158 − 100 = 594 + 496 + 158 − 100 = 1,148円
| 押すボタン | 画面 | メモリー |
|---|---|---|
| MC AC | 0 | 0 |
| 198 × 3 M+ | 594 | 594 |
| 248 × 2 M+ | 496 | 1,090 |
| 158 M+ | 158 | 1,248 |
| 100 M− | 100 | 1,148 |
| MR | 1,148 | 1,148 |
ポイントは、1つの商品の式(198×3)を打ったら、=ではなく M+ を押すことです。M+ が答えを出してメモリーに足してくれます。値引きや返品のように「引くもの」は M− で引きます。最後の MR で、足したり引いたりした結果がまとめて出ます。途中の 594 や 496 をメモする必要はありません。
例2 請求書の「単価×数量」の合計(明細の検算)
小計:2,480×5 + 8,900×2 + 320×12 = 12,400 + 17,800 + 3,840 = 34,040円
税込:34,040 × 1.1 = 37,444円(消費税 3,404円)
| 押すボタン | 画面 | メモリー |
|---|---|---|
| MC AC | 0 | 0 |
| 2480 × 5 M+ | 12,400 | 12,400 |
| 8900 × 2 M+ | 17,800 | 30,200 |
| 320 × 12 M+ | 3,840 | 34,040 |
| MR(小計) | 34,040 | 34,040 |
| × 1.1 =(税込) | 37,444 | 34,040 |
MR で呼び出した数は、そのまま次の計算に使えます。ここでは小計に ×1.1 をして税込にしました。税込キーのある電卓なら、MR のあとに税込キーを押しても同じです(この電卓では 税込 ボタン)。行の数が多い請求書ほど、メモリーを使ったほうが速く正確です。1行ずつ請求書の金額とくらべながら M+ を押していけば、どの行がちがうかもすぐ分かります。
例3 時給×時間の合計(バイト代の計算)
式:1,150×4.5 + 1,250×6 + 1,300×3 = 5,175 + 7,500 + 3,900 = 16,575円
| 押すボタン | 画面 | メモリー |
|---|---|---|
| MC AC | 0 | 0 |
| 1150 × 4.5 M+ | 5,175 | 5,175 |
| 1250 × 6 M+ | 7,500 | 12,675 |
| 1300 × 3 M+ | 3,900 | 16,575 |
| MR | 16,575 | 16,575 |
4時間30分は「4.5時間」として打ちます。30分=0.5時間、15分=0.25時間、45分=0.75時間です。分を時間に直すには「分÷60」をします(20分なら 20÷60=0.333…時間)。割り切れない分があるときは、先に分給(時給÷60)を出してから分数をかけるほうが正確です。くわしくは時給計算のページでも計算できます。
例4 売上−経費(M− の使い方)
式:48,600 + 52,300 − 61,200 − 3,480 = 36,220円
| 押すボタン | 画面 | メモリー |
|---|---|---|
| MC AC | 0 | 0 |
| 48600 M+ | 48,600 | 48,600 |
| 52300 M+ | 52,300 | 100,900 |
| 61200 M− | 61,200 | 39,700 |
| 3480 M− | 3,480 | 36,220 |
| MR | 36,220 | 36,220 |
入ってくるお金は M+、出ていくお金は M− と決めておくと、家計簿やおこづかい帳の計算もメモリーだけでできます。この例は「+」と「−」だけで打っても同じ答えになりますが、売上や経費が「単価×数量」になっているときにメモリーが役に立ちます(例:「1,200円×8個の売上」は 1200 × 8 M+、「350円×12個の仕入れ」は 350 × 12 M−)。引くほうが大きいと、メモリーはマイナスになり、MR で「−」つきの数が出ます。それは赤字という意味です。
例5 平均を出す(合計してから個数で割る)
式:(78 + 85 + 92 + 64 + 81)÷ 5 = 400 ÷ 5 = 80点
| 押すボタン | 画面 | メモリー |
|---|---|---|
| MC AC | 0 | 0 |
| 78 M+ | 78 | 78 |
| 85 M+ | 85 | 163 |
| 92 M+ | 92 | 255 |
| 64 M+ | 64 | 319 |
| 81 M+ | 81 | 400 |
| MR(合計) | 400 | 400 |
| ÷ 5 =(平均) | 80 | 400 |
平均は「合計÷個数」です。「78+85+92+64+81÷5」と一気に打つと、電卓によっては最後の 81÷5 だけが先に計算されたり、順番に計算されて途中で割られたりして、まちがった答えになります。合計をメモリーに作ってから MR ÷ 個数にすれば、どの電卓でも確実です。合計は MR で何度でも呼び出せるので、平均を出したあとに「合計は何点だったか」をもう一度見ることもできます。
平均が割り切れないときは小数になります。たとえば 78・85・92・64・80 の5回なら、合計 399 ÷ 5 = 79.8点 です。
電卓のM+とGTの違いと使い分け
GT(グランドトータル)もメモリーの一種ですが、M+ とは入り方が違います。GT には、「=」を押して出した答えが自動でたまります。自分で M+ を押す必要がありません。シャープのサポートページでは GT を「GTメモリー(グランドトータル:総計)の内容を表示します」「2回続けて押すと、GTメモリーの内容を消去します」と説明しています。
例6 GTで「=」の答えを全部足す
式:3,840 + 2,700 + 4,300 = 10,840円
| 押すボタン | 画面 | GT |
|---|---|---|
| MC AC | 0 | 0 |
| 1280 × 3 = | 3,840 | 3,840 |
| 450 × 6 = | 2,700 | 6,540 |
| 2150 × 2 = | 4,300 | 10,840 |
| GT | 10,840 | 10,840 |
| M+(独立メモリー) | GT(グランドトータル) | |
|---|---|---|
| たまるもの | M+ を押した数だけ(M− で引ける) | 「=」で出した答えが全部、自動で |
| 引き算 | M− でできる | できない(マイナスの答えを=で出せば減る) |
| 呼び出し | MR(MRC・RM) | GT |
| 消し方 | MC(MRC・R・CMを2回) | AC や CA(機種による)、シャープは GT を2回 |
| 向いている計算 | 足すものと引くものがまざる計算、平均、途中で別の計算をはさむとき | 「=」で1つずつ確かめながら、全部を足すだけの計算 |
| この電卓では | AC で消えない。この端末に保存され、閉じても残る | AC で消える |
使い分けのコツは、全部を足すだけなら GT、引くものがあるなら M+ と M−です。GT は「=」の答えを全部拾ってしまうので、途中で関係のない計算(たとえば消費税の確認)を「=」でしてしまうと、それも総計に入ってしまいます。関係のない計算をはさむ可能性があるときは、自分で選んで足せる M+ のほうが安全です。逆に、M+ を押し忘れる心配がないのは GT の良いところです。
「=」を押してからM+? そのままM+?(機種による違い)
「198×3」のあと、「=」を押してから M+ を押すべきか、そのまま M+ を押すべきか、迷う人が多いところです。
いまの多くの電卓では、どちらでも同じになります。そのまま M+ を押すと、電卓が答え(594)を出してからメモリーに足します。「=」を押してから M+ を押すと、画面の 594 がメモリーに足されます。どちらも足されるのは 594 で、二重に足されることはありません。カシオの取扱説明書の独立メモリー計算の例も「80×9 M+」のように、=を押さずに M+ を押しています。
例7 「そのままM+」と「=のあとM+」をくらべる
| 押すボタン | 画面 | メモリー |
|---|---|---|
| MC AC | 0 | 0 |
| 3 × 5 M+(そのまま) | 15 | 15 |
| 4 × 6 = | 24 | 15 |
| M+(=のあと) | 24 | 39 |
| MR | 39 | 39 |
ただし、次の2つは機種による違いが出やすいので注意してください。
- GT といっしょに使うとき:「=」を押すと GT にもたまります。機種によっては、そのまま M+ を押したときも答えが GT にたまります(この電卓もそうです)。M+ と GT を同じ計算で両方使うときは、どちらに何が入っているかを意識しましょう。
- 初めて使う電卓:機種によっては、式の途中で M+ を押したときの動きが説明書と違って見えることがあります。初めて使う電卓は、「MC 2 × 3 M+ MR」で 6 が出るかを一度ためしておくと安心です。6 が出れば、その電卓は「そのまま M+」で大丈夫です。
MU(マークアップ)キーとは
実務電卓には MU というキーが付いていることがあります。名前が M で始まりますがメモリーとは関係なく、原価と利益率から売値を出すためのキーです。カシオの取扱説明書には「利益率を売価の25%と見た場合、仕入価格(原価)120円の品物の売価と利益額は?」という例があり、答えは売価160円・利益40円です。式にすると 120 ÷(1 − 0.25)= 120 ÷ 0.75 = 160 で、MU キーがない電卓(この電卓も)では、この「÷0.75」で同じ答えが出せます。利益の計算は利益率の計算のページでもできます。
スマホ(iPhone・Android)とWindowsの電卓のメモリー機能
iPhoneの計算機の m+・m−・mr・mc
iPhone の「計算機」アプリは、最初の画面(基本計算機)には m+ などのボタンがありません。Apple のサポートページによると、計算機アプリで電卓のアイコンのボタンをタップし、「科学計算」を選ぶと、関数電卓の画面になり、次のメモリーボタンが使えます。
- m+ … 画面の値をメモリに足し算する
- m− … 画面の値をメモリから引き算する
- mr … メモリに保存済みの値を呼び出す
- mc … 保存済みの値をメモリから消す
以前の iOS では、iPhone を横向きにすると関数電卓の画面になりました(画面の向きのロックを外しておく必要があります)。お使いの iOS のバージョンによって切り替え方が違うので、横にしても変わらないときは電卓アイコンのボタンを探してください。
もうひとつ大事な違いがあります。Apple の説明では、計算機アプリは標準的な演算順序を使い、「かけ算は足し算や引き算の前に行われます」。つまり iPhone で「100+50×2=」と打つと 200 になりますが、実務電卓(この電卓も)は左から順に計算するので 300 になります。メモリーを使って1行ずつ M+ していけば、この違いを気にせずに済みます。
Androidの電卓
Android の電卓は機種やアプリによって違います。Google の「電卓」アプリには M+ などのメモリーボタンがなく、かわりに計算の履歴が残ります。メーカーが入れている電卓アプリや、ストアで配られている電卓アプリには、M+・M−・MR・MC が付いているものもあります。手元のアプリにメモリーボタンがないときは、ブラウザでこの電卓オンラインを開けば、スマホでも M+・M−・MR・MC・GT が使えます。ホーム画面に追加しておくとアプリのように開けます。
Windowsの電卓(MS・M+・M−・MR・MC)
Windows の「電卓」アプリは、標準モードの表示の下に MC・MR・M+・M−・MS のボタンがあります。MS(メモリーストア)は画面の数をメモリーにそのまま保存するボタンで、M+ のように足すのではなく新しく入れます。メモリーに入れた数は一覧で見ることができ、いくつも保存しておけます。キーボードでは、Ctrl+P で M+、Ctrl+Q で M−、Ctrl+R で MR、Ctrl+L で MC、Ctrl+M で MS が使えます。
電卓オンラインでは、キーボードの m で M+、Shift+M で M−、g で GT が押せます。テンキーで数字を打ちながら m を押していけば、表計算ソフトを開くほどでもない合計がすばやく出せます。
電卓のメモリーでよくある失敗と直し方
1. 前のメモリーが残っていた
いちばん多い失敗です。前の日に使った数がメモリーに残ったまま M+ を始めると、MR で出る合計がその分だけ大きくなります。画面に「M」が出ていたら、まず MC(MRC なら2回)を押しましょう。メモリーを使う計算は、毎回 MC から始めると決めておくのがいちばん確実です。
2. AC(オールクリア)を押せば消えると思っていた
カシオなど多くの電卓では、AC を押してもメモリーは消えません。「計算をやり直したいから AC を押したのに、MR を押したら前の数が出てきた」ということが起きます。逆にシャープやキヤノンの CA はメモリーも消すので、「合計をメモリーに入れていたのに CA で消えた」という失敗もあります。手元の電卓がどちらなのか、下の例で確かめておきましょう。
例8 AC ではメモリーが消えないことを確かめる
| 押すボタン | 画面 | メモリー |
|---|---|---|
| MC AC | 0 | 0 |
| 500 M+ | 500 | 500 |
| AC | 0 | 500 |
| MR(まだ残っている) | 500 | 500 |
| MC | 500 | 0 |
| MR(もう0) | 0 | 0 |
MC を押しても画面の 500 はそのまま残ります。MC が消すのは箱の中身だけで、画面の数は消さないからです。最後の MR で 0 が出れば、メモリーは空になっています。
3. MRC を2回押して合計を消してしまった
合計を見ようとして MRC を押し、画面が変わらないように見えたのでもう一度押したら、メモリーが消えてしまった、という失敗です。1回目でもう合計は出ています。消えてしまったら、もう一度最初から M+ していくしかありません。大事な合計は、MR(MRC 1回)で出たらすぐ紙に書いておきましょう。
4. M+ を押し忘れた・2回押した
M+ を押し忘れると、その分が合計に入りません。2回押すと二重に足されます。数が多いときは、最後に MR で出た合計をもう一度ちがう方法(GT や、全部を+で足す)で出して、同じになるかくらべると安心です。この電卓オンラインには計算テープがあり、M+ を押した数も「M+ 594」のように残るので、押し忘れや二重押しをあとから見つけられます。
5. 小数や端数の設定が違っていた
実務電卓は、小数の桁数(F・0・2 など)や切り捨て・四捨五入のスイッチによって、M+ で足される数が変わることがあります。たとえば小数0桁・切り捨てにしていると、1,150×4.5=5,175 は変わりませんが、1,150×4.25=4,887.5 は 4,887 として足されます。お金の計算では端数のルールに合わせた設定にしてから始めましょう。
練習問題
答えは押すと開きます。開いた中の再生ボタンで、上の電卓に答え合わせをさせることもできます。
問題1 350円×4、1,200円×2、680円 の合計を、メモリーを使って出してください。
答え:4,480円(1,400 + 2,400 + 680)。押し順:MC 350 × 4 M+ 1200 × 2 M+ 680 M+ MR
問題2 売上 86,000円 と 74,500円 から、経費 52,800円 を引くといくらですか。
答え:107,700円(160,500 − 52,800)。押し順:MC 86000 M+ 74500 M+ 52800 M− MR
問題3 4人の身長 152.5cm・148cm・160.5cm・155cm の平均は何cmですか。
答え:154cm(合計 616 ÷ 4)。押し順:MC 152.5 M+ 148 M+ 160.5 M+ 155 M+ MR ÷ 4 =
問題4 1,980円×3= と 2,500円×2= を出したあと、GT を押すと何が出ますか。
答え:10,940(5,940 + 5,000)。「=」の答えが GT にたまるからです。
問題5 MRC のボタンを1回押したとき、2回続けて押したときは、それぞれどうなりますか。
答え:1回押すとメモリーの数が画面に出ます(MR と同じ・中身は残る)。2回続けて押すとメモリーが0になり、画面の「M」が消えます(MC と同じ)。
参考
- カシオ計算機「カシオ電卓取扱説明書 MP-12R」(独立メモリー計算・利益率の計算例)
- シャープ「電卓 キーの説明」(M+・M−・RM・CM・R・CM・GT・CA)
- キヤノン「HS-1200TL 取扱説明書」(メモリプラスイコールキー・リコールメモリ/クリアメモリキー)
- Apple サポート「iPhoneで関数電卓を使う」
- Microsoft「Windows Calculator」(公式リポジトリ)
- Wikipedia「電卓」
よくある質問
電卓のM+とは何ですか?
電卓のM+の使い方を簡単に教えてください。
電卓のMRCとは?
電卓のMRとMCの違いは?
電卓の画面に出ている「M」の消し方は?
ACを押しても電卓のメモリーは消えないのですか?
電卓のM+とGTはどう使い分けますか?
M+の前に「=」を押す必要はありますか?
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最終更新:2026-10-13
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