時差の求め方(時差計算の公式と例題)

経度の差を15で割るだけ。東経と西経・日付変更線・サマータイム・飛行機の到着時刻まで、計算機と例題で確かめられます。

公開 2026-10-13 文 柿本 和麻

時差の求め方(時差計算の公式と例題)
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この記事の答え 時差は「経度の差 ÷ 15」で求めます。地球は24時間で360度回るので、経度15度ごとに1時間ずつ時刻がずれるからです。
東経どうし・西経どうしは経度を引き、東経と西経なら足します。東にある地点ほど時刻が進んでいます。
例:東京(東経135度)とロンドン(経度0度)は 135÷15=9時間。東京のほうが9時間進んでいるので、東京が正午のときロンドンは午前3時です。

1経度から時差を計算(東経・西経)

地点A
地点B
Aの時刻

経度0度(ロンドン)はどちらを選んでも同じです。経度は小数も入れられます(1度=4分)。入試問題と同じ「標準時子午線の経度」で計算します。サマータイムは考えません。

2都市を選んで時差計算(今の時刻・夏時間つき)

ブラウザに入っている世界の時刻のデータ(IANAのタイムゾーン)で計算するので、サマータイムの始まり・終わりも日付どおりに反映されます。

3飛行機の到着時刻(現地時刻)を計算

出発と到着の現地時刻から飛行時間を求める

時差とは?なぜ時差があるのか

時差とは、地球上の2つの場所の時刻のずれのことです。日本が昼の12時のとき、イギリスのロンドンはまだ朝の3時、アメリカのニューヨークは前の日の夜です。同じ瞬間でも、場所によって時計が指している時刻がちがいます。

時差が生まれるのは、地球が西から東へ1日に1回まわっている(自転している)からです。太陽は東からのぼり、真南の空をとおって(南中して)西へしずみます。昔から人は「太陽が真南に来たときを正午(昼の12時)」として時刻を決めてきました。ところが地球は丸いので、東にある場所ほど先に太陽が真南に来ます。そのため、東の場所ほど時刻が早く進み、西の場所ほど時刻があとになります。

もし世界中が同じ時刻を使ったら、ある国では「昼の12時なのに真夜中」ということが起きて、生活しにくくなります。そこで、それぞれの国や地域は「標準時」という自分たちの時刻を決めて使っています。標準時どうしのずれが、ふだん私たちが「時差」とよんでいるものです。

時差の求め方の公式(経度の差÷15)

時差の計算の中心は、次の公式です。中学校の社会(地理)でもこの形で習います。

時差(時間)= 経度の差 ÷ 15

15という数は、地球が回る速さから出てきます。地球は24時間で360度回ります。1時間あたりに回る角度は

360度 ÷ 24時間 = 15度(1時間で15度)

つまり、経度が15度ちがうごとに時刻が1時間ずれます。30度ちがえば2時間、135度ちがえば9時間です。さらに細かく言うと、1度は 60分÷15=4分にあたります。経度の差が15で割り切れないときは、この「1度=4分」を使うと分まで出せます。

例1:東経135度と東経105度 → 経度の差 135−105=30度 → 30÷15=2時間
例2:東経135度と経度0度 → 135÷15=9時間
例3:東経135度と東経82.5度 → 52.5度 → 52.5÷15=3.5時間=3時間30分
例4:東経139.77度(東京都心)と東経135度(明石)→ 4.77度 × 4分 = 約19分(太陽が真南に来る時刻のずれ)

例3はインドの標準時です。インドの標準時は東経82.5度を基準にしていて、日本との時差は3時間30分です。このように、世界には30分や45分の端数がある時差もあります(ネパールは日本と3時間15分)。

例4のように、同じ日本の中でも経度がちがえば太陽が真南に来る時刻はずれます。東京都心は明石より約19分早く太陽が南中します。ただし時計の時刻は日本中どこでも同じ「日本標準時」なので、日本国内に時差はありません。

時差の計算の仕方 3パターン

経度の差の出し方は、2つの地点が本初子午線(経度0度)のどちら側にあるかで変わります。東経はイギリスのグリニッジを通る経度0度の線から東へ、西経は西へはかった角度です。どちらも0度から180度まであります。

東へ行くほど時刻が進む 180°西経90°0°東経90°180° ホノルルニューヨークロンドン東京 西経(0°より西)東経(0°より東)両はしの180°付近に日付変更線
経度の数直線。東京(東経135度)とロンドン(0度)は135度、東京とニューヨーク(西経75度)は135+75=210度はなれています。
① 東経どうし・西経どうし大きいほうから小さいほうを引く。
東経135度と東経120度 → 15度 → 1時間
② 東経と西経2つの経度を足す。
東経135度と西経75度 → 210度 → 14時間
③ 日付変更線をまたぐ足して180度をこえたら、時刻だけでなく日付も変わることに注意。
東経135度と西経150度 → 285度 → 19時間

パターン① 東経どうし(西経どうし)は引き算

2つの地点が同じ側にあるときは、経度0度からの角度の差がそのまま経度の差です。大きいほうから小さいほうを引きます。

日本(東経135度)とタイのバンコク(標準時子午線 東経105度)
経度の差:135−105=30度 時差:30÷15=2時間
日本のほうが東にあるので、日本が2時間進んでいます。日本が正午のとき、バンコクは午前10時です。
ニューヨーク(西経75度)とロサンゼルス(西経120度)
経度の差:120−75=45度 時差:45÷15=3時間
西経では数が小さいほうが東です。ニューヨークのほうが東にあるので3時間進んでいます。

経度0度の地点(ロンドンなど)との時差は、相手の経度をそのまま15で割ればよいので、①の仲間として考えられます。

パターン② 東経と西経は足し算

一方が東経、もう一方が西経のときは、間に経度0度の線をはさんでいます。それぞれの地点から0度までの角度を足したものが経度の差です。「東経と西経の時差の求め方」でいちばんまちがえやすいのがここで、引き算をしてしまうと答えがずれます。

日本(東経135度)とニューヨーク(西経75度)
経度の差:135+75=210度 時差:210÷15=14時間
日本のほうが東なので14時間進んでいます。日本が1月10日午前9時のとき、ニューヨークは14時間前の1月9日午後7時です。
東経15度の地点A(中央ヨーロッパの標準時子午線)と、西経45度の地点B(大西洋の西部)で考えると
経度の差:15+45=60度 時差:60÷15=4時間(Aが4時間進んでいる)

パターン③ 日付変更線をまたぐときは日付に注意

東経と西経を足して180度をこえる組み合わせは、太平洋の上の日付変更線(ほぼ180度の経線)をはさんでいます。計算のしかたは②と同じで、足して15で割ります。ちがうのは、時差が大きくなるので日付がずれやすいことです。

日本(東経135度)とハワイのホノルル(西経150度)
経度の差:135+150=285度 時差:285÷15=19時間(日本が19時間進んでいる)
日本が1月1日午前0時のとき、ホノルルは19時間前の12月31日午前5時です。

ここで「285度は遠回りでは?」と思うかもしれません。たしかに西まわりではなく東まわり(太平洋側)に測ると 360−285=75度、時差5時間です。この場合は「ホノルルのほうが5時間進んでいるが、日付変更線を越えるので日付は1日前」と考えます。「19時間遅れ」と「5時間進んで1日前」は、まったく同じ時刻を指します。入試では「東経と西経は足す」で解いて、日付を1日もどせば正解です。

「進んでいる」「遅れている」の見分け方と時刻の求め方

時差の大きさが出たら、次はどちらの時刻が進んでいるかを決めます。ルールは1つだけです。

東にある地点ほど時刻が進んでいる

地球は西から東へ回るので、東の地点のほうが先に朝をむかえます。日本は世界の中でも東のほうにあるので、ヨーロッパやアメリカより時刻が進んでいます。地図で見たときの右(東)が先、左(西)があと、と覚えましょう。

相手の時刻を求める4つの手順

  1. 2つの地点の経度(標準時子午線)をたしかめる。
  2. 同じ側なら引く、東経と西経なら足して、経度の差を出す。
  3. 経度の差を15で割って時差を出す。
  4. 相手が東なら時差を足し、西なら時差を引く。24時をこえたら次の日、0時より前になったら前の日にする。
日本が8月20日午後3時(15時)のとき、ロンドン(0度)は?
時差 135÷15=9時間。ロンドンは西なので引く:15−9=6 → 8月20日午前6時
日本が8月20日午前5時のとき、ロンドンは? 5−9=−4 → 24を足して20時、日付は1日前 → 8月19日午後8時

引き算でマイナスになったら「24を足して前の日」、足し算で24以上になったら「24を引いて次の日」と覚えておくと、日付のまちがいがなくなります。午前・午後で書かれた問題は、いったん24時間制(午後3時=15時)に直してから計算するのが安全です。

標準時と標準時子午線(日本は東経135度・兵庫県明石市)

国や地域が使う基準の時刻を標準時、その基準にする経線を標準時子午線といいます。世界の時刻の基準は、イギリスのロンドンにあるグリニッジ天文台を通る経度0度の線(本初子午線)です。この時刻はむかしグリニッジ標準時(GMT)とよばれ、今は原子時計をもとにした協定世界時(UTC)が使われています。各地の標準時は「UTC+9時間」のように、UTCとの差で表します。

日本の標準時(日本標準時、JST)は東経135度の経線を基準にしていて、UTCより9時間進んでいます(135÷15=9)。東経135度の線は兵庫県の明石市を通っていて、明石市は「子午線のまち」として知られています。線の上には明石市立天文科学館が建っていて、その時計塔は日本の時刻の目じるしになっています。東経135度を日本の標準時子午線に決めたのは明治時代(1886年の勅令、1888年から実施)です。

いまの日本標準時は、情報通信研究機構(NICT)が原子時計で作り、電波時計に使われる標準電波やインターネットで配っています。日本は東西に約30度(東経約122度の与那国島から東経約154度の南鳥島まで)広がっていますが、標準時は1つだけです。

世界の標準時のいろいろ

入試の時差問題は「標準時子午線の経度」が与えられ、それを15で割って解く形がほとんどです。実際の国の時刻を答えるときは、下の一覧表や計算機の「都市から時差」を使ってください。

経度0度の街ロンドンの暮らしを知るなら

世界の時刻の基準になっているグリニッジは、ロンドンの街の中にあります。ロンドンに住む方が、イギリスの暮らしの小さな発見や観光スポットの訪問記をつづっているイギリス豆知識ブログでは、「アメリカ建国の父の家に行ってきた(Benjamin Franklin House)」のように、現地に住んでいるからこそ書ける記事を読めます。日本との時差が冬は9時間・夏は8時間ある街で、人々がどんな毎日を送っているのかを知ると、時差の数字も少し身近に感じられます。

日付変更線をまたぐ時差の計算

地球を東へ東へと進むと、15度ごとに時計を1時間ずつ進めることになります。ぐるっと1周(360度)すると24時間、つまりちょうど1日進んでしまいます。このずれを直すために決められたのが日付変更線です。日付変更線はおおむね経度180度の線にそって太平洋の上に引かれていて、陸地や島の国を分けないように、ところどころ曲がっています。

日付変更線を越える向き日付例
西から東へ(日本 → ハワイ・アメリカ)1日もどす日本を出たのと同じ日付の朝にハワイに着くことがある
東から西へ(アメリカ → 日本)1日進めるアメリカを昼に出ると、日本には次の日の夕方に着く

覚え方は「東へ越えたら昨日にもどる」です。日付変更線の西側にあるキリバスのキリスィマスィ島(UTC+14)は世界で最も早く新しい日をむかえ、東側にあるアメリカ領サモア(UTC−11)などは最もおそい地域の一つです。同じ太平洋の近くの島どうしでも、日付が1日ちがうことがあります。

計算では、日付変更線のことを意識しなくても、「東経と西経は足す→15で割る→西経の側は時刻を引く」という手順を守れば、日付は自然に正しくなります。日本(東経135度)とホノルル(西経150度)の19時間がその例です。

サマータイム(夏時間)の注意

ヨーロッパや北アメリカなどでは、日が長い季節に時計を1時間進めるサマータイム(夏時間、英語でDaylight Saving Time)を行っています。夏時間のあいだは、その国の時刻がUTCより1時間多く進むので、日本との時差が変わります。

地域夏時間の期間(2026年)決まり
アメリカ・カナダ(多くの州)3月8日〜11月1日3月の第2日曜日〜11月の第1日曜日
イギリス・EU各国3月29日〜10月25日3月の最後の日曜日〜10月の最後の日曜日
エジプト4月24日〜10月29日4月の最後の金曜日〜10月の最後の木曜日
オーストラリア南東部(シドニーなど)4月5日まで/10月4日から10月の第1日曜日〜4月の第1日曜日
ニュージーランド4月5日まで/9月27日から9月の最後の日曜日〜4月の第1日曜日

夏時間を行っていない国も多くあります。日本・韓国・中国・東南アジアの国々・インド・ハワイ・アメリカのアリゾナ州などは夏時間がありません。ロシアやトルコ、メキシコ(ほとんどの地域)、ブラジルのように、以前は行っていたがやめた国もあります。日本も1948年から1951年まで夏時間を行ったことがありますが、今はありません。

学校のテストや入試の時差問題では、「サマータイムは考えないものとする」と書かれていることがほとんどです。旅行や国際電話・オンライン会議の時間を決めるときは、夏時間をふくめた実際の時差が必要なので、上の計算機「2 都市から時差」を使うと確実です。夏時間の始まりと終わりの日の切りかえも反映されます。

主要30都市の時差一覧表(日本との時差)

海外旅行や仕事でよく使う30都市の標準時と、日本との時差の一覧です。「−」は日本より遅れている(日本のほうが進んでいる)、「+」は日本より進んでいることを表します。「日本が正午のとき」は、夏時間でない時期の現地時刻です。ハワイの時差計算、ニューヨークやロンドンとの時差なども、この表で確かめられます。

都市(国・地域)標準時日本との時差日本が正午のとき夏時間(2026年)夏時間中の時差
東京(日本)UTC+9—12:00なし—
ソウル(韓国)UTC+90(同じ)12:00なし—
北京・上海(中国)UTC+8−1時間11:00なし—
香港(中国)UTC+8−1時間11:00なし—
台北(台湾)UTC+8−1時間11:00なし—
マニラ・セブ(フィリピン)UTC+8−1時間11:00なし—
シンガポール(シンガポール)UTC+8−1時間11:00なし—
クアラルンプール(マレーシア)UTC+8−1時間11:00なし—
バンコク(タイ)UTC+7−2時間10:00なし—
ハノイ・ホーチミン(ベトナム)UTC+7−2時間10:00なし—
ジャカルタ(インドネシア)UTC+7−2時間10:00なし—
バリ島(インドネシア)UTC+8−1時間11:00なし—
ニューデリー(インド)UTC+5:30−3時間30分8:30なし—
ドバイ(アラブ首長国連邦)UTC+4−5時間7:00なし—
シドニー(オーストラリア)UTC+10+1時間13:00あり(10/4から翌年4月まで)+2時間
グアム(アメリカ領)UTC+10+1時間13:00なし—
オークランド(ニュージーランド)UTC+12+3時間15:00あり(9/27から翌年4月まで)+4時間
ホノルル(アメリカ・ハワイ州)UTC−10−19時間前日 17:00なし—
モスクワ(ロシア)UTC+3−6時間6:00なし—
イスタンブール(トルコ)UTC+3−6時間6:00なし—
カイロ(エジプト)UTC+2−7時間5:00あり(4/24〜10/29)−6時間
パリ(フランス)UTC+1−8時間4:00あり(3/29〜10/25)−7時間
ベルリン(ドイツ)UTC+1−8時間4:00あり(3/29〜10/25)−7時間
ローマ(イタリア)UTC+1−8時間4:00あり(3/29〜10/25)−7時間
ロンドン(イギリス)UTC±0−9時間3:00あり(3/29〜10/25)−8時間
ニューヨーク(アメリカ)UTC−5−14時間前日 22:00あり(3/8〜11/1)−13時間
トロント(カナダ)UTC−5−14時間前日 22:00あり(3/8〜11/1)−13時間
シカゴ(アメリカ)UTC−6−15時間前日 21:00あり(3/8〜11/1)−14時間
ロサンゼルス(アメリカ)UTC−8−17時間前日 19:00あり(3/8〜11/1)−16時間
サンパウロ(ブラジル)UTC−3−12時間0:00なし—
メキシコシティ(メキシコ)UTC−6−15時間前日 21:00なし—

標準時と夏時間は、IANA(国際的なタイムゾーンのデータベース)の2026年のデータで確かめたものです。国の決定で変わることがあるので、旅行の直前には計算機「2」で最新の時刻を確かめてください。

飛行機の到着時刻の計算(出発時刻+飛行時間+時差)

飛行機の到着時刻の問題は、時差の問題の中でも特に多く出ます。時刻表に書かれている時刻は、出発も到着もその空港がある場所の時刻(現地時刻)です。次の2つの手順で解きます。

  1. 出発時刻に飛行時間を足して、出発地の時刻で到着した時刻を出す。
  2. それを到着地の時刻に直す(到着地が東なら時差を足す、西なら時差を引く)。

到着の現地時刻 = 出発時刻 + 飛行時間 ± 時差

例1:東京(東経135度)を2月10日午後6時に出発し、12時間飛んでロンドン(0度)に着いた。ロンドンの時刻は?
① 18時+12時間=30時 → 東京の時刻で2月11日午前6時
② ロンドンは9時間遅れ → 6−9=−3 → 24を足して21時、日付は1日前
答え:2月10日午後9時(ロンドン時刻)
例2:ロサンゼルス(西経120度)を8月1日午前11時に出発し、11時間飛んで東京に着いた。東京の時刻は?(サマータイムは考えない)
時差:135+120=255度 → 255÷15=17時間(東京が進んでいる)
① 11時+11時間=22時 → ロサンゼルスの時刻で8月1日午後10時
② 東京は17時間進んでいる → 22+17=39時 → 24を引いて15時、次の日
答え:8月2日午後3時(東京時刻)

例2を実際の8月で計算すると、ロサンゼルスは夏時間(UTC−7)なので時差は16時間になり、到着は8月2日午後2時です。テストでは問題文の条件どおりに、旅行の計画では夏時間をふくめて計算します。

例3:東京を4月5日午前10時に出発し、7時間飛んでホノルル(西経150度)に着いた。ホノルルの時刻は?
時差:135+150=285度 → 19時間(ホノルルが遅れている)
① 10時+7時間=17時 → 東京の時刻で4月5日午後5時
② 17−19=−2 → 24を足して22時、日付は1日前
答え:4月4日午後10時。出発した日付(4月5日)よりも前の日付に着きます。日付変更線を西から東へ越えたからです。

飛行時間を求める問題

出発と到着の現地時刻がわかっていて、飛行時間を求める問題もあります。このときは到着時刻を出発地の時刻に直してから引き算します。

例4:東京を4月5日午前10時に出発し、ホノルルに4月4日午後10時(現地時刻)に着いた。飛行時間は?
ホノルルは東京より19時間遅れているので、到着時刻を東京の時刻に直すと 4月4日22時+19時間=4月5日17時
飛行時間:17時−10時=7時間

見た目では「4月5日に出て4月4日に着く」ので時間がマイナスに見えますが、時刻をそろえれば7時間とわかります。計算機の「3」の下の欄に出発と到着の時刻を入れると、同じ計算をして飛行時間を出します。

中学・高校入試の時差問題の型と練習問題10問

時差は、中学校社会の地理的分野で「世界と日本の地域構成」の中で学ぶ内容で、定期テストや高校入試によく出ます。出題の型は、だいたい次の5つです。

型聞かれること解き方のポイント
型1 時差を求める2地点の時差は何時間か同じ側は引く、東経と西経は足す → 15で割る
型2 時刻を求める日本が○時のとき、相手は何月何日何時か東は足す、西は引く。日付の変わり目に注意
型3 経度を求める時差から標準時子午線の経度を出す時差×15で経度の差 → 135度から引く(足す)
型4 飛行機到着の現地時刻、または飛行時間出発時刻+飛行時間 → 時差で直す(時刻をそろえてから引く)
型5 地図・資料の読み取り地図の経線や時刻表から読み取って計算地図から経度と東西を正確に読む。日付変更線の位置を確かめる

答えは「答えを見る」を押すと開きます。どの問題もサマータイムは考えません。日本の標準時子午線は東経135度とします。

問題1 日本(東経135度)とイギリスのロンドン(経度0度)の時差は何時間ですか。
経度の差は135−0=135度。135÷15=9時間。日本のほうが東にあるので、日本が9時間進んでいます。
問題2 日本(東経135度)と、東経120度を標準時子午線とする中国の時差は何時間ですか。
東経どうしなので引き算。135−120=15度、15÷15=1時間。日本が1時間進んでいます。
問題3 日本(東経135度)とニューヨーク(西経75度)の時差は何時間ですか。
東経と西経なので足し算。135+75=210度、210÷15=14時間。日本が14時間進んでいます。
問題4 日本が1月10日午前9時のとき、ニューヨーク(西経75度)は何月何日の何時ですか。
時差は14時間で、ニューヨークのほうが遅れています。9−14=−5 → 24を足して19時、日付は1日前。答えは1月9日午後7時です。
問題5 日本が5月1日午後3時のとき、ロサンゼルス(西経120度)は何月何日の何時ですか。
経度の差は135+120=255度、255÷15=17時間(ロサンゼルスが遅れている)。午後3時=15時、15−17=−2 → 24を足して22時、日付は1日前。答えは4月30日午後10時です。
問題6 ある国の標準時は、日本より7時間遅れています。この国の標準時子午線は東経何度ですか。
経度の差は 7×15=105度。遅れているので日本より西にあります。135−105=30 → 東経30度(エジプトなどの標準時子午線です)。
問題7 東経15度の地点Aと西経45度の地点Bがあります。Aが1月1日午前2時のとき、Bは何月何日の何時ですか。
東経と西経なので 15+45=60度、60÷15=4時間。Bは西にあるので遅れています。2−4=−2 → 24を足して22時、日付は1日前。答えは12月31日午後10時です。
問題8 東京を2月10日午後6時に出発した飛行機が、12時間後にロンドン(経度0度)に着きました。到着したときのロンドンの時刻は何月何日の何時ですか。
東京の時刻で 18時+12時間=2月11日午前6時。ロンドンは9時間遅れているので 6−9=−3 → 21時、日付は1日前。答えは2月10日午後9時です。
問題9 ロサンゼルス(西経120度)を8月1日午前11時に出発した飛行機が、11時間後に東京に着きました。到着したときの東京の時刻は何月何日の何時ですか。
ロサンゼルスの時刻で 11時+11時間=8月1日22時。東京は17時間進んでいるので 22+17=39 → 24を引いて15時、次の日。答えは8月2日午後3時です。
問題10 東京を4月5日午前10時に出発した飛行機が、ホノルル(西経150度)に現地時刻の4月4日午後10時に着きました。飛行時間は何時間ですか。
時差は 285÷15=19時間(ホノルルが遅れている)。到着時刻を東京の時刻に直すと 4月4日22時+19時間=4月5日17時。17−10=7時間です。

練習問題の数字を、上の計算機に入れて確かめることもできます。問題4は「1 経度から時差」に東経135度・西経75度・1月10日9:00を入れると、1月9日19:00と出ます。

時差の計算でよくあるまちがい

まちがい正しくは理由
東経135度と西経75度の差を135−75=60度とする135+75=210度東経と西経は0度をはさむので足す
経度の差を24で割る15で割る1時間に回るのは360÷24=15度
西の国の時刻に時差を足す時差を引く西にある地点ほど時刻が遅れている
時刻がマイナスになったまま答える24を足して前の日−2時は前の日の22時
飛行時間の問題で現地時刻どうしをそのまま引く時刻をそろえてから引く出発と到着は別の場所の時刻なので
西経どうしで、数の大きいほうが進んでいると考える数の小さいほうが進んでいる西経は数が小さいほど東にある
3.5時間を3時間50分とする3時間30分0.5時間は60分の半分で30分

時差の計算は、公式そのものは「経度の差÷15」だけのやさしいものです。まちがいのほとんどは「足すか引くか」と「日付」で起きます。答えを出したら、「東の地点のほうが時刻が進んでいるか」「日付は合っているか」の2つを見直すくせをつけると、点数を落とさなくなります。時刻の足し算・引き算そのものは時間計算のページ、日付の計算は日付計算のページでも確かめられます。

参考

関連する計算

よくある質問

時差の求め方の公式は?
時差(時間)=経度の差÷15です。地球は24時間で360度回るので、1時間で15度、つまり経度15度ごとに1時間ずつ時刻がずれます。1度は4分にあたります。
東経と西経の時差の求め方は?
東経と西経のときは、2つの経度を足してから15で割ります。東経135度の日本と西経75度のニューヨークなら、135+75=210度、210÷15=14時間です。東経どうし・西経どうしのときは引き算です。
時差の計算で、時刻は足すのですか引くのですか?
東にある地点ほど時刻が進んでいます。相手が東なら時差を足し、西なら時差を引きます。24時をこえたら次の日、0時より前になったら24を足して前の日にします。
日本とハワイの時差は何時間ですか?
日本(UTC+9)とハワイのホノルル(UTC−10)の時差は19時間で、日本のほうが進んでいます。ハワイには夏時間がないので、1年中19時間です。日本が正午のとき、ハワイは前の日の午後5時です。
サマータイムのときの時差の計算は?
夏時間の国は時計を1時間進めるので、日本より西の国(ヨーロッパ・アメリカ)とは時差が1時間小さくなり、東の国(シドニー・ニュージーランド)とは1時間大きくなります。たとえばニューヨークは冬は14時間、夏は13時間です。入試問題では、ふつうサマータイムは考えません。
飛行機の到着時刻はどう計算しますか?
出発時刻に飛行時間を足して出発地の時刻での到着時刻を出し、それを到着地の時刻に直します(到着地が東なら時差を足し、西なら引く)。東京を午後6時に出て12時間でロンドンに着くと、東京の時刻で翌日午前6時、ロンドンは9時間遅れなので同じ日の午後9時です。
日本の標準時子午線はどこですか?
東経135度で、兵庫県明石市を通っています。日本標準時はUTC(協定世界時)より9時間進んでいて、135÷15=9から出てくる数です。
日付変更線をこえるとどうなりますか?
西から東へ(日本からアメリカへ)こえると日付を1日もどし、東から西へ(アメリカから日本へ)こえると1日進めます。東経と西経を足して15で割り、西の地点の時刻を引く手順で計算すれば、日付は自然に正しくなります。

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最終更新:2026-10-13