時差の求め方(時差計算の公式と例題)
経度の差を15で割るだけ。東経と西経・日付変更線・サマータイム・飛行機の到着時刻まで、計算機と例題で確かめられます。
公開 2026-10-13 文 柿本 和麻

東経どうし・西経どうしは経度を引き、東経と西経なら足します。東にある地点ほど時刻が進んでいます。
例:東京(東経135度)とロンドン(経度0度)は 135÷15=9時間。東京のほうが9時間進んでいるので、東京が正午のときロンドンは午前3時です。
1経度から時差を計算(東経・西経)
経度0度(ロンドン)はどちらを選んでも同じです。経度は小数も入れられます(1度=4分)。入試問題と同じ「標準時子午線の経度」で計算します。サマータイムは考えません。
2都市を選んで時差計算(今の時刻・夏時間つき)
ブラウザに入っている世界の時刻のデータ(IANAのタイムゾーン)で計算するので、サマータイムの始まり・終わりも日付どおりに反映されます。
3飛行機の到着時刻(現地時刻)を計算
出発と到着の現地時刻から飛行時間を求める
時差とは?なぜ時差があるのか
時差とは、地球上の2つの場所の時刻のずれのことです。日本が昼の12時のとき、イギリスのロンドンはまだ朝の3時、アメリカのニューヨークは前の日の夜です。同じ瞬間でも、場所によって時計が指している時刻がちがいます。
時差が生まれるのは、地球が西から東へ1日に1回まわっている(自転している)からです。太陽は東からのぼり、真南の空をとおって(南中して)西へしずみます。昔から人は「太陽が真南に来たときを正午(昼の12時)」として時刻を決めてきました。ところが地球は丸いので、東にある場所ほど先に太陽が真南に来ます。そのため、東の場所ほど時刻が早く進み、西の場所ほど時刻があとになります。
もし世界中が同じ時刻を使ったら、ある国では「昼の12時なのに真夜中」ということが起きて、生活しにくくなります。そこで、それぞれの国や地域は「標準時」という自分たちの時刻を決めて使っています。標準時どうしのずれが、ふだん私たちが「時差」とよんでいるものです。
時差の求め方の公式(経度の差÷15)
時差の計算の中心は、次の公式です。中学校の社会(地理)でもこの形で習います。
時差(時間)= 経度の差 ÷ 15
15という数は、地球が回る速さから出てきます。地球は24時間で360度回ります。1時間あたりに回る角度は
つまり、経度が15度ちがうごとに時刻が1時間ずれます。30度ちがえば2時間、135度ちがえば9時間です。さらに細かく言うと、1度は 60分÷15=4分にあたります。経度の差が15で割り切れないときは、この「1度=4分」を使うと分まで出せます。
例2:東経135度と経度0度 → 135÷15=9時間
例3:東経135度と東経82.5度 → 52.5度 → 52.5÷15=3.5時間=3時間30分
例4:東経139.77度(東京都心)と東経135度(明石)→ 4.77度 × 4分 = 約19分(太陽が真南に来る時刻のずれ)
例3はインドの標準時です。インドの標準時は東経82.5度を基準にしていて、日本との時差は3時間30分です。このように、世界には30分や45分の端数がある時差もあります(ネパールは日本と3時間15分)。
例4のように、同じ日本の中でも経度がちがえば太陽が真南に来る時刻はずれます。東京都心は明石より約19分早く太陽が南中します。ただし時計の時刻は日本中どこでも同じ「日本標準時」なので、日本国内に時差はありません。
時差の計算の仕方 3パターン
経度の差の出し方は、2つの地点が本初子午線(経度0度)のどちら側にあるかで変わります。東経はイギリスのグリニッジを通る経度0度の線から東へ、西経は西へはかった角度です。どちらも0度から180度まであります。
東経135度と東経120度 → 15度 → 1時間
東経135度と西経75度 → 210度 → 14時間
東経135度と西経150度 → 285度 → 19時間
パターン① 東経どうし(西経どうし)は引き算
2つの地点が同じ側にあるときは、経度0度からの角度の差がそのまま経度の差です。大きいほうから小さいほうを引きます。
経度の差:135−105=30度 時差:30÷15=2時間
日本のほうが東にあるので、日本が2時間進んでいます。日本が正午のとき、バンコクは午前10時です。
経度の差:120−75=45度 時差:45÷15=3時間
西経では数が小さいほうが東です。ニューヨークのほうが東にあるので3時間進んでいます。
経度0度の地点(ロンドンなど)との時差は、相手の経度をそのまま15で割ればよいので、①の仲間として考えられます。
パターン② 東経と西経は足し算
一方が東経、もう一方が西経のときは、間に経度0度の線をはさんでいます。それぞれの地点から0度までの角度を足したものが経度の差です。「東経と西経の時差の求め方」でいちばんまちがえやすいのがここで、引き算をしてしまうと答えがずれます。
経度の差:135+75=210度 時差:210÷15=14時間
日本のほうが東なので14時間進んでいます。日本が1月10日午前9時のとき、ニューヨークは14時間前の1月9日午後7時です。
経度の差:15+45=60度 時差:60÷15=4時間(Aが4時間進んでいる)
パターン③ 日付変更線をまたぐときは日付に注意
東経と西経を足して180度をこえる組み合わせは、太平洋の上の日付変更線(ほぼ180度の経線)をはさんでいます。計算のしかたは②と同じで、足して15で割ります。ちがうのは、時差が大きくなるので日付がずれやすいことです。
経度の差:135+150=285度 時差:285÷15=19時間(日本が19時間進んでいる)
日本が1月1日午前0時のとき、ホノルルは19時間前の12月31日午前5時です。
ここで「285度は遠回りでは?」と思うかもしれません。たしかに西まわりではなく東まわり(太平洋側)に測ると 360−285=75度、時差5時間です。この場合は「ホノルルのほうが5時間進んでいるが、日付変更線を越えるので日付は1日前」と考えます。「19時間遅れ」と「5時間進んで1日前」は、まったく同じ時刻を指します。入試では「東経と西経は足す」で解いて、日付を1日もどせば正解です。
「進んでいる」「遅れている」の見分け方と時刻の求め方
時差の大きさが出たら、次はどちらの時刻が進んでいるかを決めます。ルールは1つだけです。
東にある地点ほど時刻が進んでいる
地球は西から東へ回るので、東の地点のほうが先に朝をむかえます。日本は世界の中でも東のほうにあるので、ヨーロッパやアメリカより時刻が進んでいます。地図で見たときの右(東)が先、左(西)があと、と覚えましょう。
- 東経どうし:数が大きいほうが東 → 進んでいる(東経135度は東経120度より進んでいる)
- 西経どうし:数が小さいほうが東 → 進んでいる(西経75度は西経120度より進んでいる)
- 東経と西経:基本は東経のほうが進んでいる(日付変更線をはさむと上のように「進んで1日前」とも言える)
相手の時刻を求める4つの手順
- 2つの地点の経度(標準時子午線)をたしかめる。
- 同じ側なら引く、東経と西経なら足して、経度の差を出す。
- 経度の差を15で割って時差を出す。
- 相手が東なら時差を足し、西なら時差を引く。24時をこえたら次の日、0時より前になったら前の日にする。
時差 135÷15=9時間。ロンドンは西なので引く:15−9=6 → 8月20日午前6時
日本が8月20日午前5時のとき、ロンドンは? 5−9=−4 → 24を足して20時、日付は1日前 → 8月19日午後8時
引き算でマイナスになったら「24を足して前の日」、足し算で24以上になったら「24を引いて次の日」と覚えておくと、日付のまちがいがなくなります。午前・午後で書かれた問題は、いったん24時間制(午後3時=15時)に直してから計算するのが安全です。
標準時と標準時子午線(日本は東経135度・兵庫県明石市)
国や地域が使う基準の時刻を標準時、その基準にする経線を標準時子午線といいます。世界の時刻の基準は、イギリスのロンドンにあるグリニッジ天文台を通る経度0度の線(本初子午線)です。この時刻はむかしグリニッジ標準時(GMT)とよばれ、今は原子時計をもとにした協定世界時(UTC)が使われています。各地の標準時は「UTC+9時間」のように、UTCとの差で表します。
日本の標準時(日本標準時、JST)は東経135度の経線を基準にしていて、UTCより9時間進んでいます(135÷15=9)。東経135度の線は兵庫県の明石市を通っていて、明石市は「子午線のまち」として知られています。線の上には明石市立天文科学館が建っていて、その時計塔は日本の時刻の目じるしになっています。東経135度を日本の標準時子午線に決めたのは明治時代(1886年の勅令、1888年から実施)です。
いまの日本標準時は、情報通信研究機構(NICT)が原子時計で作り、電波時計に使われる標準電波やインターネットで配っています。日本は東西に約30度(東経約122度の与那国島から東経約154度の南鳥島まで)広がっていますが、標準時は1つだけです。
世界の標準時のいろいろ
- 1つの国に何本もの標準時:アメリカの本土には東部・中部・山岳部・太平洋の4つの標準時があり、アラスカやハワイはさらに別です。ロシアは国内に11の標準時があります。
- 広い国でも1つだけ:中国は東西に広い国ですが、標準時は北京の時刻(UTC+8)の1つだけです。
- 30分・45分の端数:インドはUTC+5時間30分、ネパールはUTC+5時間45分、イランはUTC+3時間30分です。
- 経度と少しずれる国:標準時は国が決めるので、経度から計算した時刻とずれることがあります。たとえばスペインは経度0度に近いのに、フランスやドイツと同じUTC+1を使っています。
入試の時差問題は「標準時子午線の経度」が与えられ、それを15で割って解く形がほとんどです。実際の国の時刻を答えるときは、下の一覧表や計算機の「都市から時差」を使ってください。
経度0度の街ロンドンの暮らしを知るなら
世界の時刻の基準になっているグリニッジは、ロンドンの街の中にあります。ロンドンに住む方が、イギリスの暮らしの小さな発見や観光スポットの訪問記をつづっているイギリス豆知識ブログでは、「アメリカ建国の父の家に行ってきた(Benjamin Franklin House)」のように、現地に住んでいるからこそ書ける記事を読めます。日本との時差が冬は9時間・夏は8時間ある街で、人々がどんな毎日を送っているのかを知ると、時差の数字も少し身近に感じられます。
日付変更線をまたぐ時差の計算
地球を東へ東へと進むと、15度ごとに時計を1時間ずつ進めることになります。ぐるっと1周(360度)すると24時間、つまりちょうど1日進んでしまいます。このずれを直すために決められたのが日付変更線です。日付変更線はおおむね経度180度の線にそって太平洋の上に引かれていて、陸地や島の国を分けないように、ところどころ曲がっています。
| 日付変更線を越える向き | 日付 | 例 |
|---|---|---|
| 西から東へ(日本 → ハワイ・アメリカ) | 1日もどす | 日本を出たのと同じ日付の朝にハワイに着くことがある |
| 東から西へ(アメリカ → 日本) | 1日進める | アメリカを昼に出ると、日本には次の日の夕方に着く |
覚え方は「東へ越えたら昨日にもどる」です。日付変更線の西側にあるキリバスのキリスィマスィ島(UTC+14)は世界で最も早く新しい日をむかえ、東側にあるアメリカ領サモア(UTC−11)などは最もおそい地域の一つです。同じ太平洋の近くの島どうしでも、日付が1日ちがうことがあります。
計算では、日付変更線のことを意識しなくても、「東経と西経は足す→15で割る→西経の側は時刻を引く」という手順を守れば、日付は自然に正しくなります。日本(東経135度)とホノルル(西経150度)の19時間がその例です。
サマータイム(夏時間)の注意
ヨーロッパや北アメリカなどでは、日が長い季節に時計を1時間進めるサマータイム(夏時間、英語でDaylight Saving Time)を行っています。夏時間のあいだは、その国の時刻がUTCより1時間多く進むので、日本との時差が変わります。
- 日本より西の国(ヨーロッパ・アメリカなど):時差が1時間小さくなります。ロンドンは冬は9時間、夏は8時間。ニューヨークは冬は14時間、夏は13時間です。
- 日本より東の国(オーストラリア南東部・ニュージーランド):時差が1時間大きくなります。シドニーは通常1時間進んでいますが、夏時間には2時間進みます。南半球なので、夏時間は日本の秋から春(10月ごろ〜4月ごろ)です。
| 地域 | 夏時間の期間(2026年) | 決まり |
|---|---|---|
| アメリカ・カナダ(多くの州) | 3月8日〜11月1日 | 3月の第2日曜日〜11月の第1日曜日 |
| イギリス・EU各国 | 3月29日〜10月25日 | 3月の最後の日曜日〜10月の最後の日曜日 |
| エジプト | 4月24日〜10月29日 | 4月の最後の金曜日〜10月の最後の木曜日 |
| オーストラリア南東部(シドニーなど) | 4月5日まで/10月4日から | 10月の第1日曜日〜4月の第1日曜日 |
| ニュージーランド | 4月5日まで/9月27日から | 9月の最後の日曜日〜4月の第1日曜日 |
夏時間を行っていない国も多くあります。日本・韓国・中国・東南アジアの国々・インド・ハワイ・アメリカのアリゾナ州などは夏時間がありません。ロシアやトルコ、メキシコ(ほとんどの地域)、ブラジルのように、以前は行っていたがやめた国もあります。日本も1948年から1951年まで夏時間を行ったことがありますが、今はありません。
学校のテストや入試の時差問題では、「サマータイムは考えないものとする」と書かれていることがほとんどです。旅行や国際電話・オンライン会議の時間を決めるときは、夏時間をふくめた実際の時差が必要なので、上の計算機「2 都市から時差」を使うと確実です。夏時間の始まりと終わりの日の切りかえも反映されます。
主要30都市の時差一覧表(日本との時差)
海外旅行や仕事でよく使う30都市の標準時と、日本との時差の一覧です。「−」は日本より遅れている(日本のほうが進んでいる)、「+」は日本より進んでいることを表します。「日本が正午のとき」は、夏時間でない時期の現地時刻です。ハワイの時差計算、ニューヨークやロンドンとの時差なども、この表で確かめられます。
| 都市(国・地域) | 標準時 | 日本との時差 | 日本が正午のとき | 夏時間(2026年) | 夏時間中の時差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京(日本) | UTC+9 | — | 12:00 | なし | — |
| ソウル(韓国) | UTC+9 | 0(同じ) | 12:00 | なし | — |
| 北京・上海(中国) | UTC+8 | −1時間 | 11:00 | なし | — |
| 香港(中国) | UTC+8 | −1時間 | 11:00 | なし | — |
| 台北(台湾) | UTC+8 | −1時間 | 11:00 | なし | — |
| マニラ・セブ(フィリピン) | UTC+8 | −1時間 | 11:00 | なし | — |
| シンガポール(シンガポール) | UTC+8 | −1時間 | 11:00 | なし | — |
| クアラルンプール(マレーシア) | UTC+8 | −1時間 | 11:00 | なし | — |
| バンコク(タイ) | UTC+7 | −2時間 | 10:00 | なし | — |
| ハノイ・ホーチミン(ベトナム) | UTC+7 | −2時間 | 10:00 | なし | — |
| ジャカルタ(インドネシア) | UTC+7 | −2時間 | 10:00 | なし | — |
| バリ島(インドネシア) | UTC+8 | −1時間 | 11:00 | なし | — |
| ニューデリー(インド) | UTC+5:30 | −3時間30分 | 8:30 | なし | — |
| ドバイ(アラブ首長国連邦) | UTC+4 | −5時間 | 7:00 | なし | — |
| シドニー(オーストラリア) | UTC+10 | +1時間 | 13:00 | あり(10/4から翌年4月まで) | +2時間 |
| グアム(アメリカ領) | UTC+10 | +1時間 | 13:00 | なし | — |
| オークランド(ニュージーランド) | UTC+12 | +3時間 | 15:00 | あり(9/27から翌年4月まで) | +4時間 |
| ホノルル(アメリカ・ハワイ州) | UTC−10 | −19時間 | 前日 17:00 | なし | — |
| モスクワ(ロシア) | UTC+3 | −6時間 | 6:00 | なし | — |
| イスタンブール(トルコ) | UTC+3 | −6時間 | 6:00 | なし | — |
| カイロ(エジプト) | UTC+2 | −7時間 | 5:00 | あり(4/24〜10/29) | −6時間 |
| パリ(フランス) | UTC+1 | −8時間 | 4:00 | あり(3/29〜10/25) | −7時間 |
| ベルリン(ドイツ) | UTC+1 | −8時間 | 4:00 | あり(3/29〜10/25) | −7時間 |
| ローマ(イタリア) | UTC+1 | −8時間 | 4:00 | あり(3/29〜10/25) | −7時間 |
| ロンドン(イギリス) | UTC±0 | −9時間 | 3:00 | あり(3/29〜10/25) | −8時間 |
| ニューヨーク(アメリカ) | UTC−5 | −14時間 | 前日 22:00 | あり(3/8〜11/1) | −13時間 |
| トロント(カナダ) | UTC−5 | −14時間 | 前日 22:00 | あり(3/8〜11/1) | −13時間 |
| シカゴ(アメリカ) | UTC−6 | −15時間 | 前日 21:00 | あり(3/8〜11/1) | −14時間 |
| ロサンゼルス(アメリカ) | UTC−8 | −17時間 | 前日 19:00 | あり(3/8〜11/1) | −16時間 |
| サンパウロ(ブラジル) | UTC−3 | −12時間 | 0:00 | なし | — |
| メキシコシティ(メキシコ) | UTC−6 | −15時間 | 前日 21:00 | なし | — |
標準時と夏時間は、IANA(国際的なタイムゾーンのデータベース)の2026年のデータで確かめたものです。国の決定で変わることがあるので、旅行の直前には計算機「2」で最新の時刻を確かめてください。
飛行機の到着時刻の計算(出発時刻+飛行時間+時差)
飛行機の到着時刻の問題は、時差の問題の中でも特に多く出ます。時刻表に書かれている時刻は、出発も到着もその空港がある場所の時刻(現地時刻)です。次の2つの手順で解きます。
- 出発時刻に飛行時間を足して、出発地の時刻で到着した時刻を出す。
- それを到着地の時刻に直す(到着地が東なら時差を足す、西なら時差を引く)。
到着の現地時刻 = 出発時刻 + 飛行時間 ± 時差
① 18時+12時間=30時 → 東京の時刻で2月11日午前6時
② ロンドンは9時間遅れ → 6−9=−3 → 24を足して21時、日付は1日前
答え:2月10日午後9時(ロンドン時刻)
時差:135+120=255度 → 255÷15=17時間(東京が進んでいる)
① 11時+11時間=22時 → ロサンゼルスの時刻で8月1日午後10時
② 東京は17時間進んでいる → 22+17=39時 → 24を引いて15時、次の日
答え:8月2日午後3時(東京時刻)
例2を実際の8月で計算すると、ロサンゼルスは夏時間(UTC−7)なので時差は16時間になり、到着は8月2日午後2時です。テストでは問題文の条件どおりに、旅行の計画では夏時間をふくめて計算します。
時差:135+150=285度 → 19時間(ホノルルが遅れている)
① 10時+7時間=17時 → 東京の時刻で4月5日午後5時
② 17−19=−2 → 24を足して22時、日付は1日前
答え:4月4日午後10時。出発した日付(4月5日)よりも前の日付に着きます。日付変更線を西から東へ越えたからです。
飛行時間を求める問題
出発と到着の現地時刻がわかっていて、飛行時間を求める問題もあります。このときは到着時刻を出発地の時刻に直してから引き算します。
ホノルルは東京より19時間遅れているので、到着時刻を東京の時刻に直すと 4月4日22時+19時間=4月5日17時
飛行時間:17時−10時=7時間
見た目では「4月5日に出て4月4日に着く」ので時間がマイナスに見えますが、時刻をそろえれば7時間とわかります。計算機の「3」の下の欄に出発と到着の時刻を入れると、同じ計算をして飛行時間を出します。
中学・高校入試の時差問題の型と練習問題10問
時差は、中学校社会の地理的分野で「世界と日本の地域構成」の中で学ぶ内容で、定期テストや高校入試によく出ます。出題の型は、だいたい次の5つです。
| 型 | 聞かれること | 解き方のポイント |
|---|---|---|
| 型1 時差を求める | 2地点の時差は何時間か | 同じ側は引く、東経と西経は足す → 15で割る |
| 型2 時刻を求める | 日本が○時のとき、相手は何月何日何時か | 東は足す、西は引く。日付の変わり目に注意 |
| 型3 経度を求める | 時差から標準時子午線の経度を出す | 時差×15で経度の差 → 135度から引く(足す) |
| 型4 飛行機 | 到着の現地時刻、または飛行時間 | 出発時刻+飛行時間 → 時差で直す(時刻をそろえてから引く) |
| 型5 地図・資料の読み取り | 地図の経線や時刻表から読み取って計算 | 地図から経度と東西を正確に読む。日付変更線の位置を確かめる |
答えは「答えを見る」を押すと開きます。どの問題もサマータイムは考えません。日本の標準時子午線は東経135度とします。
問題1 日本(東経135度)とイギリスのロンドン(経度0度)の時差は何時間ですか。
問題2 日本(東経135度)と、東経120度を標準時子午線とする中国の時差は何時間ですか。
問題3 日本(東経135度)とニューヨーク(西経75度)の時差は何時間ですか。
問題4 日本が1月10日午前9時のとき、ニューヨーク(西経75度)は何月何日の何時ですか。
問題5 日本が5月1日午後3時のとき、ロサンゼルス(西経120度)は何月何日の何時ですか。
問題6 ある国の標準時は、日本より7時間遅れています。この国の標準時子午線は東経何度ですか。
問題7 東経15度の地点Aと西経45度の地点Bがあります。Aが1月1日午前2時のとき、Bは何月何日の何時ですか。
問題8 東京を2月10日午後6時に出発した飛行機が、12時間後にロンドン(経度0度)に着きました。到着したときのロンドンの時刻は何月何日の何時ですか。
問題9 ロサンゼルス(西経120度)を8月1日午前11時に出発した飛行機が、11時間後に東京に着きました。到着したときの東京の時刻は何月何日の何時ですか。
問題10 東京を4月5日午前10時に出発した飛行機が、ホノルル(西経150度)に現地時刻の4月4日午後10時に着きました。飛行時間は何時間ですか。
練習問題の数字を、上の計算機に入れて確かめることもできます。問題4は「1 経度から時差」に東経135度・西経75度・1月10日9:00を入れると、1月9日19:00と出ます。
時差の計算でよくあるまちがい
| まちがい | 正しくは | 理由 |
|---|---|---|
| 東経135度と西経75度の差を135−75=60度とする | 135+75=210度 | 東経と西経は0度をはさむので足す |
| 経度の差を24で割る | 15で割る | 1時間に回るのは360÷24=15度 |
| 西の国の時刻に時差を足す | 時差を引く | 西にある地点ほど時刻が遅れている |
| 時刻がマイナスになったまま答える | 24を足して前の日 | −2時は前の日の22時 |
| 飛行時間の問題で現地時刻どうしをそのまま引く | 時刻をそろえてから引く | 出発と到着は別の場所の時刻なので |
| 西経どうしで、数の大きいほうが進んでいると考える | 数の小さいほうが進んでいる | 西経は数が小さいほど東にある |
| 3.5時間を3時間50分とする | 3時間30分 | 0.5時間は60分の半分で30分 |
時差の計算は、公式そのものは「経度の差÷15」だけのやさしいものです。まちがいのほとんどは「足すか引くか」と「日付」で起きます。答えを出したら、「東の地点のほうが時刻が進んでいるか」「日付は合っているか」の2つを見直すくせをつけると、点数を落とさなくなります。時刻の足し算・引き算そのものは時間計算のページ、日付の計算は日付計算のページでも確かめられます。
参考
- 国立天文台 暦計算室(こよみの計算・日の出入りと南中時刻)
- 国立天文台
- 情報通信研究機構(NICT)日本標準時グループ
- 総務省 電波利用ホームページ(標準電波)
- 明石市立天文科学館(日本標準時子午線・東経135度)
- IANA Time Zone Database(世界のタイムゾーンと夏時間のデータ)
- 文部科学省 中学校学習指導要領(社会・地理的分野)
- Wikipedia「日付変更線」
関連する計算
よくある質問
時差の求め方の公式は?
東経と西経の時差の求め方は?
時差の計算で、時刻は足すのですか引くのですか?
日本とハワイの時差は何時間ですか?
サマータイムのときの時差の計算は?
飛行機の到着時刻はどう計算しますか?
日本の標準時子午線はどこですか?
日付変更線をこえるとどうなりますか?
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最終更新:2026-10-13
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